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第1回「普通の家」をつくる

更新日:2018/2/5

さて、KSSKコラムの第1回目は、工務店や職人がつくるべき住宅とはどのようなものか、をテーマにしたいと思います。

日本の住宅市場のプレイヤーというか、担い手は実に多様です。町場の工務店・職人は言わずもがなですが、大手ハウスメーカー、いわゆる「パワービルダー」、アトリエ系設計事務所(建築家)、分譲系の不動産事業者、デベロッパー、ゼネコン・・・あげればきりがありません。もちろんそれぞれに役割なり、消費者からのニーズがあります。

さて、その中で町場の工務店・職人の役割は、と問われれば、それは「普通の家」をつくること・・・そう答えたいと思います。「普通の」という言い方が悪ければ「普遍性のある」と言い換えてもいいでしょう。

住まいや人々の暮らしには、ある程度「普通」が存在します。例えば、住まいの根源的な役割は、雨風や外敵から身を守ることだといっても、さほど異論はないでしょう。暮らしも、その地域の気候や文化によって「普通」の暮らし方が形成され、多くの人々はそれに沿って生活しています。住まいも当然その「普通」に対応していき、京都の町家だったり、北海道の高気密・高断熱住宅のような定型が生まれます。

この「普通」はまた、急には変えがたいものです。日本では玄関で靴を脱ぎますが、欧米では土足だからといって、いきなり土足で家に上がれるでしょうか? たぶん多くの方が抵抗感を持つのではないでしょうか。何らかの信念があって、それを貫きたいという人はそれで結構。ですが、そうではない人のほうが多い。「普通」の暮らしに対応できる住宅は、どんな時代でも必要とされ、またこれからも必要とされていくはずです。

もちろん「普通」は変わります。法律が変わり、これまではできていたことができなくなることもあれば、世帯人数が減る、専業主婦から共働きが主流になる、収入が低下するなど、社会状況の変化もあります。技術開発や、先進的な事例が一般化して「普通」になったりもします。

今の「普通」とは何か・・・
そして「普通」がどう変わっていくのか。

絶えずそれを考えながら、住まいづくりを続けていくことが必要なのではないでしょうか。

 

寄稿:A(住宅ジャーナリスト)

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