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エスクロー出来高払制度・実施中

更新日:2022/7/28

このたび(一社)建設業総合支援機構は、(一社)信託協会および(一社)第二種金融商品取引業協会所属信託組織との連携により、「エスクロー信託型の工事請負契約」の普及に向けた推進を実施して参ります。

エスクローとは?
・契約当事者の間に入り、代金決済と商品や物件の授受の確実な実行等の取引の安全性を確保する 仲介サービスを指す言葉。
・日本では「第三者寄託」と訳されます。
・一定の要件に基づく取引の決済方式で、米国で広く、不動産取引分野において発達してきた制度です。
・エスクローの定義=カリフォルニア州金融法第17003条

「不動産、動産を問わず、売買、移転、抵当権設定又は賃貸目的で、契約書、金銭、権利証、その他 関係書類等を第三者に寄託し、ある一定の条件成就後、その第三者をして、寄託した金銭又は証書類等を取引の相手に引き渡す一連の行為をエスクローという。」

例えば何かを購入する場合、通常購入資金の受渡しと物品の引渡しは同時に行なわれます。
しかし取扱商品の特性や地理的な事情等、何らかの都合でこの間にタイムラグが生じてしまうといった場合、代金決済が確実に行なわれる仕組みが必要となってきます。特に取引相手の信用状態が不明な場合、取引を円滑に成立させることができません。
エスクローとはこのタイムラグのひずみを埋め、権利の受渡しと資金決済を同時に行ない取引の安全性を確保する仲介サービスです。

エスクロー信託型による建築資金の管理は、第三者である信託機関が取引に介在することで安心・安全な取引を実現するスキームです。

◆住まい手のメリット
・建築コストの削減
・過払い金が発生しない
・不測の事態でも竣工・引渡までサポート

◆造り手のメリット
・建築原価の削減
・出来高に応じた入金により早い集金
・与信力と受注確度UP

◆建材商社のメリット
・貸し倒れリスク軽減
・新規取引先の与信リスク排除
・信用取引よりも入金サイクルが早い

■建築コストの削減の理由
コストが下がる最大の要因は、信託銀行の介在により工務店側の仕入れコストが安くなることで住まい手にご提出する見積書にも安く反映されることで低コストでの発注となります。

■過払い金が発生しない理由
建築工事費用割合が進捗割合よりも多くなることを過払い金と呼びます。過払い金が発生すると工務店が万が一倒産などの不測の事態に陥った際に回収できないリスクが生じます。しかしエスクロー信託では信託機関が建築資金を管理しますので過払いが発生することはありません。信託機関が倒産した場合でも信託法に伴う倒産隔離機能により預託した建築資金は保護されます。

■完成保証となる理由
施工会社様が倒産などの理由で工事を継続できなくなった場合、代替業者が斡旋されます。建築資金は過払いされていないため代替業者にて継続し竣工まで工事を進めることができます。

■支払の回数および支払いのタイミングについて

エスクロー信託の預託金の交付についてはお施主様と施工会社様の取り決めで自由に設定することができますが、あくまでも過 払いを発生させないことがルールとなります。 新築工事の場合は第三者機関の検査完了を査定基準、リノベーション工事の場合は工事の進捗度合いによる出来高査定後が望ま しいとされております。

これより当社団が推進するエスクロー信託建築管理システムは、まず住まい手に大きなメリットを提供することと同時に、工務店・関連専門業者・建材商社とも 建築に携わるすべての方々にメリットを共有することができる健全な仕組みです。

エスクロー信託の詳細につきましてはKSSKお問合せフォームよりお問合せください。

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